本日(日付変わってしまって昨日ですが)、日本の諜報というNHK特番をやっていたので、「どんなデタラメのオンパレードかな」と思って見ていたら、懐かしい光景に出くわしました。
私がcomint員としての教育を終え、初めて配属されたのが↑の予告編にも出てきた太刀洗通信所なのです。一面の麦畑にひょっこりと現れる緑色のドームに懐かしさを覚えました。
親戚の家があったので山口には何十回も行ったことがあったのですが、九州にも一度住んでみたいなぁと思っていたところ、駄目元で志望したらなんと配属されてしまいました。当時としては異例?の、いきなり情報本部という栄転だったと自画自賛しましょう、ここは。
↑日本の黒い霧の管理人こと日月土氏も、新ブログや真ブログにおいて度々言及されています。
そもそもCOMINTってなんぞや?という方がほとんどでしょう。一言で言えば電波スパイです。
スパイというと一般の人がイメージする、人を付け回したりして情報を集めるアレはHUMINTと言います。
私はCOMINTしか経験していませんし、大した情報はそもそも持っていないのでサクッと紹介してしまいましょう。情本の先輩方、まずかったら正式なチャンネルで抗議してください^^ 間違ってもアパッチとか貼り付けないでね!! でもEP-3なら久しぶりに見てみたいかな。
番組では電波部という表現が多出していましたが、電波部というのは陸海空自衛隊とは別の組織系統とされる情報本部の傘下に連なる組織です。
その電波部が、日本各地の通信所を掌握し、国外情報(主に電波情報)を収集しているというのは番組にも出てきた通りです。
その中でも最も高度な情報収集能力を有し、アジア防衛の要、日本の耳、戦争が起きたら真っ先に狙われると名高いのが、この太刀洗通信所です。
…と言っても内部は平和そのもの。
たまに怪しい車が周囲をウロウロしたり、写真を撮っていく人が現れたりしたらある程度警戒はするものの、
コミント員達は日々のルーティンワークを終えると、やたらボリューミーな夕食を食べ、キャッチボールをしたり筋トレをしたり
風呂に入ってチーズとワインを片手にイタリア語講座と大人の基礎英語を鑑賞し
サーバーを建てて複数名でマインクラフトをしたり、ゾンビを増やしまくってサーバー主の同僚に怒られたり
どこにもいる普通の若者と同じように、独身隊員達の日常が繰り返されていました。
ただ、道を挟んだ向かい側、B地区と呼ばれるエリアに勤務している人達は、何をしているのか一切教えてくれないのです。
もともと情報の世界の原則として NEED TO KNOW というものがあり、必要な人間にだけ必要な情報を渡すべきだという考えがあります。
その点に関して生粋の情報本部の人間は徹底しており、前の職場の事も全く話そうとはしません。私もそれなりにキナ臭い、公言しづらい業務内容だったにも関わらずです。
こっちの内容はソッチに伝えてもいいけど、ソッチの内容はこちらには秘密という、ずるいなぁという状況でした。
そのB地区へのアクセスは、公道の下をくぐる地下道を利用するのが原則であり、道路に面したゲートは機材の搬入等以外に開けられることはありません。
あの地下道を通るたび、まさに秘密基地といった様相で、どこか少年心をくすぐるような、それでいて異次元へと繋がって帰ってこれなくなるような、そんな不安も感じたものです。
まさか本当に巨大地下基地へと繋がっているとは…
おそらくですが、B地区は日月土氏いうところの別働部隊の司令部であり、各地の別働隊員への指示やUFO(IFOですけど笑)の管制、近海の潜水艦や艦艇への一大通信基地なのではないかと睨んでおります。脊振山のレーダー基地ももちろん利用しつつ。
別働といえば、ヘリコプター墜落で記憶に新しい目達原駐屯地。あそこも近いですね。自衛隊主催の婚活パーティーでは一般の女性よりも目達原のWAF(女性陸自衛官)と話が盛り上がるという。
甘木鉄道も軍事利用の側面が強そうですし・・・
あとあの周辺ですとそういえば、朝倉宮というのはどこにあったのでしょうね。
白村江の戦いのために九州へ遷都し、神木を切り倒してまで建立したと言われていますが。その祟りのために斉明天皇は崩御したとかしないとか…
時の天皇が戦争のためにわざわざあれだけの距離を遷都するものでしょうか。もしかしたら当時は四国がどこかヨソに出かけていて、飛鳥と九州は目と鼻の先だったりして^^
九州という地はすごいですね。古くからの神々、それに連なる長い歴史をもつ様々な一族達の悠久の歴史が、わだかまり、こじれてもつれてあのカオスを生んでいたんだと近頃実感します。
パチンコ屋でかすぎ^^;
そして喫茶店無さすぎ…
コーヒー好きな私としては、外出時のワンクッションにコーヒータイムという楽しみが無いのは辛かったですね。
ただ、エブリワンのソフトクリームは、おいしい。
太刀洗シリーズ、続く(?)