韓国には何十回行ったか分からない私ですが、特別な経験としては二回ほどマイカーで韓国に行った事があります。
馬耳山(マイサン)を臨むサービスエリアに佇む龍神丸
そう、日本のナンバーそのままで、自分の車で韓国に行く事ができるのです。
手順としては
国際免許の申請(各地方の免許センターですぐに作れます。パスポートと免許証だけあればオッケー)
↓
フェリーチケットの予約
↓
陸運局に届出
これだけです。
日本から韓国へ車で入国するには、一番メジャーな下関⇆釜山をつなぐ関釜フェリー
大阪と釜山を結ぶパンスター
そして鳥取県境港と日本海側の港町、トンヘ(東海)を結ぶイースタンドリーム
の4つがあります。
いずれはパンスターとイースタンも制覇する予定です。
何より境港とトンヘという、どちらも世間一般ではビミョーーーーな都市なのに細々と営業して無くならないイースタンに興味津々です。なにせ乗り継ぎでロシアウラジオストクまで行けてしまうんですから、アレですね🇷🇺。
一度目にマイカー旅をしたのは19歳の時。関釜フェリーでした。
韓国をドライブしたいなぁと思っていたけど、韓国のレンタカーは未成年では借りれず。
じゃあ自分の車で行きゃあいいんじゃん??
ということで、行ってしまいました…山口の親戚の家に泊まって、翌日下関港へ。
都会を抜け、山を見てテンションが上がった少年
まだ留学する前で、言葉に不安を感じつつも、ロードサイドの適当な食堂に入ったり、道を聞いたり、梨を一箱買ったり、何故か寺の納骨堂で坊さんから話を聞いたり…
まるで我が身に羽が生えたように、何処へでもいける!世界の誰よりも俺は自由だ!!という気持ちで半島を駆け巡った思い出。
嗚呼、二度と戻らぬ青春の日々ヨ。
着いた初日にパスポートを亡くしたのも今となっては良い思い出。
そのせいで行くつもりのなかったソウルの、日本大使館まで運転して、東大門前の大路が大渋滞で1キロ進むのに1時間かかったりしたのも、思い出の宝石箱の中。
これは2006年の韓釜フェリー、コリアンな個室
下関で船に乗るのは夕方で、釜山港着は深夜。しかし税関がオープンするまで待たないといけません。
博多港発は昼前ぐらいで、夕方には釜山港に着きます。帰りはそのまま夕方に釜山港を発して博多港に深夜に着いて、朝入国すると。
トラワヨ〜プサンハンエ〜※写真は下関かもしれません
良いですよ〜船旅は。
雑魚寝の二等室だと、乗船するやいなや漂い始めるカップラーメンのかほりにイラっとする可能性もありますが、免税店もあり、食堂もあり、ライブハウスあり。海を眺めながら大浴場の湯に浸かるのは格別です。
こちらが韓釜フェリーの二等席。
下関発着の韓釜フェリーは、自転車乗りの乗客は2等席が半額というキャンペーンをずっとやっていまして、片道4500円で海外旅行ができてしまう!(自転車を預け荷物にすると1000円かかるので実質5500円+港湾利用料等)
いつしか自分もカップラーメンが食べたくなる。
船に乗ったらカップラーメン、そして花札。鉄火場で焼酎。これが韓国の船旅スタイル。
漫画もあります。一時期読んでいた憂国のラスプーチンを熟読。
二度目は、太刀洗通信所勤務の際、博多港からカメリアで行きました。(当然、上司には車で行くとは一言も言ってません(^◇^;)) 冒頭の写真がこの時です。
許可を取れば、自衛官も海外旅行に行けます。(ロシア中国等、政治的にアレな所は許可すら出ません。ベトナムはギリOKじゃないかとは岩国の保全隊員曰く)
行動計画書を作成し、直長から部隊長まで決済をもらい、各幕の情報部まで文書を送って、ようやく正規の手順で行く事ができます。目安としては2ヶ月前ぐらいから根回しをし、1ヶ月前には部隊長まで文書が回っていれば良いかと。
コッソリ行っている人もいるようですが、パスポートのビザとか確認されたら怖いですね。
さらにちなみにですが、自衛官は定められた行動範囲の外に外出する際も、許可が必要です。部隊長まで書類を持ち回ってハンコをもらわないとダメです。
概ね、平日の場合は一般的な交通機関で2時間で帰ってこれる距離。(飛行機、新幹線等はダメ)
休日の場合は4時間で帰ってこれる距離が外出可能範囲です。
青森県大湊を例に出すと(例が分かりづらい笑)
平日は大湊総監部から八戸、青森市内まで
休日は盛岡、大館あたりまで
これを越える場合は、否応無く文書を作成し上司にへつらってハンコをもらわないと行けません。たとえ実家に帰省する場合でも、既婚者で基地内に住んでいなかろうが関係ありません。
※イメージ
つまり、
休日に思い立ってふらっと盛岡冷麺を食べに行く事はできても、花巻温泉には入れないという事ですね。(確か盛岡までは行けたと思います。違ってたら失礼)
太刀洗通信所は情報本部という性質上、外出はそんなにキチキチしてませんでした(私が居た当時までは…)。ふらっとマンゴー食べに宮崎まで行ってました🍌
以下、2013年のカメリアラインの写真が続きます
修学旅行生っぽい
トラック運転手達の安らぎのひと時に生ビール。
そう、トラックもナンバーそのままで走れます。給料良かったら転職したいな…
ゲームコーナーもあり。韓国で人気のアーケードゲームは鉄拳とメタルスラッグ。当然完備。
福岡発カメリアの客室
一番安い個室を予約したはずが、手違いで用意できなかったか何かで、ランクが上の部屋を用意してくれました。たった6時間でこれは勿体無い…帰りにしてくれればよかったのに( ´ ▽ ` )
個人用シャワーにトイレまで!!!! 大浴場入るからシャワーは使わんけど。
海水風呂ではありません、海の男にとっては残念!?
快適な睡眠を貪った後は、釜山港に到着。
車で来た人は優先的に船を降ろされ、車を税関まで持っていき、それから入国の手続き等をします。
釜山港に入る際はチャチャっと車内を見るだけですが、日本に帰った時が鬱陶しい。
荷物を全部出させられ、カーペットまでめくり、税関職員にスーツケースの中身も全部見られました。
そのせいで免税範囲を優に超える免税タバコの存在がバレ、超過分のタバコ税を払わされ、結局国内で買うのと変わらん結果に。それもこれも甘い青春の1ページ。(そもそも未成年だろというツッコミはありませんでした😅)
しかし今はそれでもだいぶ緩和されたようで、居合わせたオジサン曰く、昔はタイヤの中まで検査してたとか…どうやって!? X線かなぁ…それしかないよなぁ
そうこうしていたら、何やら韓国にいる間は見えるところに置いとけというステッカー的なものをもらったり、自動車保険が云々をすませたらアッサリと釜山の車道に放り出されます。
右側通行に戸惑い、とりあえず前の車に着いて行くも、3分で慣れます。
車種が時代を感じさせる
韓国の運転危なくないの!?とか良く言われますが、大阪や名古屋と比べたらそう大した事はありません。むしろ、路上駐車に非常に寛容なため、駐車場にいちいち手間と大金を取られる日本に比べてストレスはだいぶ少ないです。
伊豆白浜の海岸は一回駐車したら2000円です!!!!!来ないでください!!
逗子の方が水綺麗なとこあるって!!!!
広安里海水浴場(2006年)何故か行きました。泳がなかったけど。
釜山は面白いです。海雲台(ヘウンデ)地域はリゾート開発も恐ろしいスピードで進み、ここ数年で海水浴場の水質も驚くほどクリアに。韓国第2の都市ながら、マリンリゾートが楽しめて、ソウルほどではないが何でもある。温泉♨️まである、これは外国人客がくる筈です。
ちょっと良いホテルのテラスから、東横イン(定宿)のしもじもを見下ろす。
ホテルを出たらすぐ砂浜です。海パン一丁にタオルを羽織って街を練り歩けば、気分は西海岸で飲むいつもの味。
アクセスも不便な、달동네(貧民集落)みたいな所が、近年オシャレスポットとして脚光を浴びだす。自転車で行くのはオススメできません。行くまでの坂が非常に過酷。
辛いものが食べられない方も、コリアナイズされた日本食もありますし
それはご飯をよそう器じゃ無いと思ふ…
近年はトンカス(トンカツを韓国ではこう呼びます)のレベルも上がって日本と遜色ない物が食べられるようになりました。
今やカフェ文化は日本以上。タケノコ並みに生えては刈られる多くのカフェが朝早くから深夜まで、下手したら24時間で営業していて、どこでもちょっと一服にコーヒータイムできます。朝パン派の私には、パンにサンドイッチにワッフルにスコーンにマフィンにエッグベネディクトまで、粉物の選択肢が多いのが非常に嬉しい。一昔前の韓国のコーヒーはコーヒーとは呼べない代物だったのですが、本物を求める客も増えそれに答える店も増えてきています。
しかしスターバックスのひしめきようたるや、半径200メートルに3軒あるほどで…
見栄っ張りでブランドにめっぽう弱く、コーヒーの味のわからない韓国においてスタバは成功するべくして成功したと^^; 日本の倍以上店舗数があるんだっけ…人口は五分の二なのに☕️
フェリーから眺める広安大橋
ロマンチックに夜景を眺めれば、気分は門司港レトロ
マイカー旅行の話題が、なぜか釜山の観光促進みたいになってしまいましたが、それもこれも近々再び韓国をドライブする予定だからです🤩
今回はマイカーではなくレンタカーですが、約6日間、一体どこへいくのか!?
乞うご期待です(ほぼノープランです)。
古都慶州の古墳めぐりも良いし、冬季オリンピックの会場跡地を見るついでにテベク山の神様にも挨拶しておきたいし、珍島犬も撫でたいしコチャンのドルメンを見るのも良いなぁ。
まぁ基本的に恐ろしいほどにノープランで旅をします(^◇^;)
そして旅行をしても観光地をアチコチ回ったりご当地グルメを食べ歩いたりとかもしません。
名物に美味いもの無しって言うじゃないですか。実際に地元の人も言うほど食べない物だったりするし。
観光地をアチコチ回っても疲れるだけだし、イミテーションだし。でももし気に入ったら長居したいし、なので前もってプランを作成したり、全くしません。
そもそも旅行がそんなに好きじゃないんですね、そう考えると(^_^;)
しかし、定期的に行きたくなる、東北、and韓国。
呼ばれているんですねぇ、見えない存在に…