コリアウヲッチ VOL.1自衛隊情報員ぶっちゃけバナシとインチョン上陸作戦

次々と新シリーズの風呂敷を広げっぱなしでたたむ気配の無い私ですが、韓国ウォッチは私のライフワークでもありますし、筆も進むことでしょう。ということで始まりました韓国しりーーーず♪

 

現在、インチョン空港から東へ15マイル、ソウルとインチョンの間、富平(ブピョン)に滞在しております。

 

東横インの新規開店で注目を集める(?)ホットな場所でもあり、ソウルはもう代わり映えしないし人大杉だしで、衛星都市から攻めていこうかという算段であります。

 

 

+韓国との出会い+

そもそもの、私の韓国との出会いは、小学校時代までさかのぼります。

歴史の授業で朝鮮半島の地図を見た折、朝鮮三国時代の地図を見て新羅をシラギと読んだり、百済をクダラと読むのがすごく不思議で、やけに印象に残っています。おかげであの時代(白村江の戦いあたり)の歴史は多少詳しかったです。中世史は全然でしたけど。

 

そして中学時代には電波少年が好きで、芸人のなすびが韓国でハガキの懸賞だけで生活するというシリーズが大好きで、韓国ってテレビで剣道の試合をやるのかとか、店屋物は後払いでいいんだぁと、文化の違いに感心。

 

初めて朝鮮の土を踏んだのは高校生の時。

 

母が行ってみたいというので一緒に行ったら、一見すると日本にソックリな町並みで、それまで私の知る海外というと香港とシンガポールだけでしたが、それらと比べると韓国は異国情緒がほとんど無いのに、立ち並ぶ看板には謎の記号(ハングル文字)。

まるで異世界に迷いこんだような不思議な感覚に陥り、石鍋を買って帰り、石焼ビビンバの研究にのめり込む日々を過ごした私。

 

シンガポールは修学旅行で行ったのですが、生徒代表でチャンギ大学の学生達の前で英語で挨拶スピーチをしたり、学生達と英語でコミュニケーションをとり、語学の楽しさに目覚めた私は、気づいたら韓国語専攻のある大学に進学していました。

 

韓国語だけで週に8コマ、さらに1コマごとに2時間ほど所要する宿題を与えてくださる優しい教授に恵まれ、まるで日本の大学生とは思えない学生生活を1年半ほど過ごした頃には、意思疎通に不自由の無いほど韓国語が上達し、2年生の後期から(2006年9月から)韓国ソウルへ語学留学という機会が与えられました。

 

その時から計算したらコリアウォッチャー歴も早や12年...

10年以上勉強したとは恥ずかしくて言えない語学力ですが、なるべく新聞やニュースに目を通してはおります。

 

 

コリアウォッチャー自衛隊

ウォッチャーというよりはリスナー(?)ですが、大学を卒業した後、半年ほど韓国で通訳の仕事をした後、海上自衛隊へ入隊しました。

 

私の父の腐れ縁に、芝増上寺にも出入りしている某生臭坊主がいるんですが、その坊主とつるんでいる元陸自将官にほだされ、韓国語を国防に生かしてみないかという甘言に乗せられて入隊しました。

 

自衛隊で韓国語って、なーにをするんだべや?と思っていました。しかしまさに諜報ではないか、スパイの仲間入りや!と胸を躍らせていたのも束の間。レベルの低さに落胆する事となりました。

 

というのも、自衛隊には技能検定というものがあり、それぞれの専門分野において、専門要員が一斉に試験を受けるんです。

基礎情報支援隊でコミント員のOJT学生であった私は、厳密には術科員ではまだないのですが、オープン参加ということで試験を受けてしまいました。

それがまさかの、全体で2位という成績だったのです。

数十人はいるはずの、海上自衛隊の韓国語情報員の中で、実務経験のまったく無い学生の私が2位って!1位はたぶん、NHKから転職してきたアノ人だな。

私の一般語学力が秀でているのか、そもそも全体のレベルが低いのか...(たぶん後者?^^)

 

まぁこんな不祥事も起きますわね。ふびんって…

「ふびんで…」 部下に海自技能検定試験問題漏らす 防衛省が2人処分 - 産経ニュース

私の古巣でなにやってんねん…

 

OJT学生って、何をするの?とお思いでしょうが、ただの盗聴です。

日夜行われる韓国の航空無線や、海岸警察や空軍のボイス通信を取ったり、暗号通信を耳で聞きとって書き写すという、至極簡単なお勉強です。

もともと耳が良い方で、声帯模写や音感にも強い私は、基礎語学力も手伝って同期達とは歴然の差をみせつける成績を残し、将来を期待されたのか情報本部は太刀洗通信所への配属という、自衛隊3年目にしての栄転でした。

 

しかし大刀洗での仕事も落胆の一途でした。

単純な航空無線の音声を聞き取り、韓国空軍のE737がどこから出てどこを飛んでどこに降りて…をチャートにとって上司に提出する日々。

それでもまぁ仕事はおもしろく、生活も楽だし飯はうまいし…

しかしぬぐえない不安。

 

このまま太刀洗にいては、人間としてダメになる!という気持ちでいっぱいでした。

 

なにせ太刀洗自衛官達は自分たちを自衛官だと思っていません。

おれたちゃ太刀洗公務員だよ てなもんで、いまさら船乗りなんかやってられない、きつすぎる、もう一般部隊には戻れない

そんな雰囲気でした。

 

なので試験を受けて出世し、横須賀へ再び戻る事になった時は安堵いたしました。

まぁその後防衛省へ行った際は、更なる落胆が待っているんですけどね…

 

もうね、海自が一向に金井さんを救出する姿勢を見せないんで、こんなことまでバラしてしまう始末ですよ。もう知ーらない