朝鮮 そおど 逃れの地に祀られる天神=テングリとは

 

地獄が呼んでいる シーズン2公開(予定)記念!

 

ネットフリックスの秀作韓国ドラマで原題を지옥(地獄)というコチラのドラマ。私もなんとなく見始めたら、ばっちりとソドというワードが出てきて腰を抜かしました。

 

ーーーーあらすじ要約ーーーー

 

現代韓国。中空に突然現れた禍々しい存在から”告知”という形で、お前は何年何月何日何時に死ぬ、そして地獄に行くという事を知らされる人たちが現れる。

その告知から死までは10秒後から何十年後と間隔には開きがあるものの、もれなく”天使”と呼ばれる3体の異形が現れ、殴る蹴るの暴行ののち焼き殺される。

”新真理教”というカルト教団たちは、それを罪人の犯した罪のためだと断罪し、”矢尻”という狂信的暴力集団達は告知を受けた人々を付け狙い、自らで名付けた”試練”という地獄行きの儀式を衆目のもと実行する。

 

告知を受けた人々は、残される家族達が罪人の家族という誹りを免れるため、ある女性弁護士が組織した”ソド”というグループに依頼をする。試練によって死んだのではなく、借金のため蒸発した、事故で急死した等のように偽造をしてくれるためだった。

 

ある日、産まれて間もない、名前すらない新生児が地獄行きの告知を受ける。

 

罪を犯しようもない赤子が地獄に行く理由があるというのか、当然ながら新真理教は存在を抹消しようとするが…

 

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非常によく練られたプロットとアイディアのもと、何より素晴らしいのは、どこかで見た気がする有名イケメン&美女俳優を使わず、かつ見事な演技に撮影クルーの技術も素晴らしい。そして全6話という絶妙な短さで、ネットの普及による”悪趣味な正義”が跋扈する現代を見事に風刺しているような気がする。

 

それだけでも出色の出来の韓国ドラマなのですが、やはり注目すべきは地獄行きを宣告された人々が頼る”ソド”という存在です。

 

出典はドラマ内でもチラっと言及されている通り、中国の歴史書や恒檀古記に記載のある蘇塗そのもの。

本来は、古代朝鮮において天神に願いを捧げる至聖所として設置され、各村の入り口に別邑として祭司長が管理したために、村の権力者でも蘇塗の中までは権力が及ばず、罪人も裁かれなかったと記録されています。

 

 

全く同じものが聖書でも逃れの地 city of refuge,ヘブライ語音写ではir miklatとして登場しています。そこでは誤って人を殺してしまった人が、遺族による復讐を逃れられる場所とされ、具体的な例として”斧が抜けて誤って人に当たって殺してしまった時など”と明言されています。

 

偶然か否か、蘇塗においては朝鮮民族の始祖檀君の父、桓雄天王が降臨した神壇樹シンダンスは斧も折れるほど硬いというオノオレカンバ(박달朴達나무)であるとされ、鹿島昇先生のユダヤ教=儒(ジュウ)教説を補填してくれる材料にもなっています。儒教は韓国語ではユギョでもあるし。 

余談ですが、神壇樹の形態は日本の巨木崇拝やケルトの神木崇拝に酷似しているとされていて、現在もソウル中心地にシンダンドンという地名があり、トッポキ鍋で有名な街ですがかつては神堂洞という漢字が当てられていた通り、シンダン=ムダン(巫女)が住む家が多かったからその地名であったそうです。

正直うまくはない

韓国のシンダンス

ケルトのclootie well

ちなみにカバの木といえば映画になった旅するカバの木でもあるように倭文神にも繋がるし、神長官守矢史料館のミシャグジ社にも植えられている。

 

守矢史料館の飛び出た柱に打ち付けられている薙鎌は蘇塗の名残であるソッテを模しているのは間違いなく、古代の蘇塗=檀君信仰とミシャグジアラハバキ信仰が同一の物である事を補強してくれています。

 

 

現在も日本の田舎へ行けば村の入り口に祀られている同祖神、あれも山田のそおど及び蘇塗を反転しただけであるし、檀君の系譜を汲む百済からもたらされた七支刀を祀る石上新宮。英語で剣をソードというのも、韓国語で剣をコムと言い、熊、カミに通ずるのも、偶然ではなくおそらく英語も古来倭人たちが話していた言語の一つで、発音文法を単純化し世界共通語にし、コンピュータ言語の基盤に選ばれたのも倭人たちの呪術的な力あってのものであると私は見ています。アーサー王エクスカリバー伝説もしかり。

 

全ての宗教はシャーマニズム、テングリ信仰(天神信仰)に端を発するというのはモンゴル大学博士号を取得されたキムジョンミン博士の説ですが、テングリが檀君になり橐離国(たくりこく、扶餘を立てた東明王を排出)、ティグリスと変容したという事ですので、石上神宮の麓、それも三島町天理教の聖地を置いたのもテングリ信仰を日本に復活させようという勢力がバックに居た、もしくはテングリを呪うためであるのが間違いないわけです。こじつけかもしれないが、中山みきの出生地である三昧田村(ざんまいでんむら)の田村も百済の外地ダムロ담로に由来するし、淡路島の淡路も現代ハングル読みで담로ダムロであるから、オノゴロ島伝説も百済人が日本列島に植民したものをイザナギイザナミという国産みに絡めただけ。また天理教は外国語教育にも力を入れており、自衛隊情報員になりたければ大阪外大か天理大学かというぐらいだし、韓国でも天理教は割と見かけます。

古代テュルク語でTeŋri(右から読む)

 

テングリにおいて神聖視されるシンボルたち。やはりカラスも特別な意味を持つ



 

 

おそらくだが、天狗とはテングリ信仰のことなのだろうと私は見ています。

現在もカザフ平原の遊牧民族たちは子供が生まれると白羽の矢を天に向かって射るという、アメワカヒコを思わせる風習が残ると言います。

 

やはり、万世一系、アマテラス一神教で行こうと決めた近代日本政府にとって都合が悪いのが、もう一つの皇統ホアカリこと猿田彦ことアメワカヒコ、そして同じく近代になって忌避され始めた素戔嗚。素戔嗚が新羅に居たくないといって日本に来たという説話が残り、神代のストーリーに百済のくの字も出てこないのは不思議ではないでしょうか。

 

キムジョンミン博士によると、カザフスタンの古都アルマトイから望むハン・テングリ山の古い名前スミリ山こそがシュメールであり、世界が水没した以降の現文明人の全てのルーツだという説はなかなか信憑性があると思います。

 

陰謀論の世界ではどこかも知らないのにハザールユダヤが世界を云々と残念な人たちが多いですが、あなたが住んでいる東アジアをこそ見てください。

 

テングリ山から連なる天山山脈とパミル山地、そしてチベット北方にあったとされる崑崙山。崑崙から方舟伝説を持つkho mu族が出て、日本に来て久米氏となり、現在カンボジアではクメール人がそれであるとされています。

聖徳太子がテングリ族だという話もそこにあり、兄弟の久米皇子は現在の橿原神宮の場所に寺を開基したとか、山口県防府市でもがりをしたという伝説も百済(下松くだまつ、大内氏)と縁が深い山口ならでは。3大天満宮が地味に防府にあるのも、言うなれば偽天神こと太宰府の一派が正統天神を呪うために居着いたものでしょう。

 

檀君記念通貨をなぜか発行したというカザフスタンの現在の首都アスタナは日本の建築家が都市デザインを任され、天文知識を総動員したNWOの新首都だと陰謀論界隈では言われています。では檀君信仰を今に残すカザフスタンは全て黒い国なのか?

なぜ他国の民族の始祖を貨幣にするのか…??



あなたの住んでいるこの国に、伊勢神宮出雲大社、京都といった世界の闇を凝縮した地があるように、聖地にはそれを絡め取ろうと魑魅魍魎が巣食うのです。

 

ハザールユダヤだアヌンナキシュメールだと行ったこともイメージもできない国に囚われず、あなたの住んでいる街を今一度見てください。そこにはきっと百済、ひいてはテングリ信仰の痕跡が残っているはずです。きっと仏教やキリスト教に塗り替えられる前の、正しい天の道を歩んだ我々の先祖の息吹が残っているはずです。 なかったら残念。

 

 

そんな(どんなだ)地獄が呼んでいるシーズン2は今週金曜日配信スタート!独島の日!

待ち遠しくてハゲるぜ!!!!